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映画館で働く

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そんなわけでバンドを脱退し役者を志す意思をより明確にした僕は、映画館で働きたい、そう思ったのです。少しでも関わることを、そう思って映画館で働くことを決めたわけですが、この時もっと知識というかそういう知人というか、そういったものが僕にあったら映画館で働かなかったかもしれません。六本木のバーとかクラブとか業界の人達が来るようなお店で働く方が手っ取り早かったんだろうなって思いますもん。そこで何があるかはもちろん自分次第ですけどね。出会いがあってもそれを活かせるかとかねぇ。

ただこの映画館で働くという事が僕にとってはとても大きい財産になりました。

ありがたいことに面接を突破した僕は晴れて映画館でアルバイトをすることになったのです。僕はドリンクとかポップコーンとかを売る売店に配属されました。チケットとフロアと売店と映写と分かれてたんですが、受かりたいがために「どこでもいいです!」って言っていたので、多分希望者の少ない売店になったのでしょう。ちなみに時給は低かったですよ~、710円でしたもん。東京は池袋の映画館ですよ、当時の東京都の最低賃金です。ただねぇ、やっぱりお金じゃなかったんですよね。この映画館でのアルバイトは約5年続けました。大学生の時から卒業して役者兼フリーターの時も。だからめちゃめちゃ思い出も思い入れもありますよ。いろんなことがあったけど、やっぱりここでのアルバイトはとにかく楽しかった。

時給じゃない部分で集まるバイト達、つまりほとんどが無類の映画好きなんですよね。ここで働いてたおかげで映画により詳しくなった部分はすごくあります。従業員特典で池袋の映画館全部タダで観れるんですよ、すごくないですか?パスカードっていうのがあってそれを借りれば池袋中の映画がタダ。1日に4本観るなんてザラでした。自分の働いてる映画館の映画はパスカード借りなくてもはいつでも観れるし。もちろん混んでる時はダメですけどね。だからすごい本数観てました、同じの何度も観たりとかもしてたし。やっぱりたくさんの作品観るって役者にとって財産ですからね、いい時間を過ごしたと今でも思っています。

そんなこともあって、自分の出演作がバイトしてた映画館で上映されたときは本当に嬉しかった。当時の社員さんもまだいたり、バイト仲間が社員になってたりでまだ劇場にいるからすごい喜んでくれて。でもこれはまだ何年も後の話。

そんな映画好きのメンバーに囲まれて楽しいアルバイトだったわけですが、そこでぼくは映画を作るプロを目指す若者たちと出会うのです。当時は僕も齢の変わらない若者ですが。池袋という立地もありそこの映画館には何人か日本大学芸術学部映画学科の生徒さん達がバイトしていたんですね。愛すべき映画バカですね。好きですけど。その中の一人に僕は出演依頼を受けたのです。「監督が探してるイメージにぴったりなんで一度監督に会ってもらえませんか?」カメラマンを目指している若者は僕にそう言ったのです。もちろん学生が作る学生映画です。しかしそれがどうした!嬉しくないわけがありません。つまり嬉しかったんです。その学生カメラマンの友人は僕が役者になりたいと思ってることを知ってそれなら尚更いいじゃないかと声を掛けてくれたようです。やっぱり夢は言っていた方がいい。学生監督に紹介してもらうことになった僕、もちろん気分は最高です。自主制作映画とはいえ映画に出れる!しかも天下の日本大学芸術学部映画学科の作品です。しかしもちろん出れるかどうかは監督に気に入られるかにかかってるわけで。今思えば人前で演技などしたことない状態ですからね、そこに不安を覚えなかった当時の自分を褒めてあげたい。いや、演技を舐めていただけですね、きっと。

そしていよいよ、僕はその学生カメラマンに連れられ、学生監督に会いに行きました。学生学生言ってるけど、この時僕自身も学生なんですけどね・・・・。

次回へ続く・・・

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