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映画初出演!

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さて、学生カメラマンに連れられ学生監督に会いに行った僕ですが、いよいよ役者として出演できるかどうかの瞬間が迫っていたわけですが・・・どこで会ったか全然覚えてない!!不思議なぐらい覚えてない。人間の記憶ってたまにごっそり抜けてますよね。話を作るのはこれを書いている意図に反するので、結果だけ書きます。合格!!

嬉しかったし興奮したのは今でも覚えています。だって映画に出れるんですよ?初めての映画出演ですよ?しかもですね、この作品、主演はすでに事務所に所属している女優さんで麻生久美子さんとかがいる事務所の女優さん。日芸の生徒さんでもあったわけですが、紛れもないプロ。彼女を中心に進んでいく物語。そして僕の役はというと・・・「ふん、どうせその友達の彼氏とか、なんかの店員とかだろ」と思ったそこのあなた、ヒッチコックの鳥に食い殺されるでしょう。僕に与えられた役はなんと、主演女優の彼氏役!僕もほぼ主演!

さすがに、ええっ!!っと思ったと思います。そこはあんまり覚えてないけど。だって芝居したことないですからね。後から知ったけど学校の映画制作って監督がメインでお金出して映画を撮るわけなんですが、もちろんその為に頑張って貯めるわけで、100万とか平気でかかるわけで。下手こいたら申し訳ないじゃすまないわけですね。まぁ役者になるからにはすべての現場でそうなんですけど。

で、いよいよ始まるわけですが、たしか顔合わせとか本読みとかもちゃんとあったんじゃないかなぁ。きっと緊張してたんだろうな、何もかもが初めてだし。とりあえず言いたいのは、相手役の主演女優さんが、めちゃめちゃキレイ!!

そのせいで緊張する部分もあったんじゃないかな、ほぇーきれいだなぁーみたいな。なんかやっぱり日大芸術学部の中でも有名だったみたいだし。もうプロの現場も出てたし。

そして撮影初日、これしっかり覚えてます。夜のシーンで警備員さんの目を盗んでのゲリラ撮影でした。どっかのパルコ前。僕らカップルが待ち合わせしてるシーン。「ごめん!待った?」が最初のセリフだった気が・・・やばいすごい覚えてる(笑)しかし苦労するのはここからです。そう、監督のオーケーが出ない!!「暗いんだよねぇ」「もっと好きな人と会う感じを」とかそういうダメだしだった気がする。ちなみに言ってなかったけど女性の監督。この最初のシーンだいぶかかったんじゃないかなぁ。最後は捨てオッケーだった気がする。捨てオッケーとは監督は本当は納得いってないけど、時間の関係とかで仕方なくオッケーにすること。ちなみに監督のオッケーの言い方で満足いってるのか捨てオッケーなのか役者やってると大体わかります。大きい作品になると監督は遠くでモニター観てるから、オッケーかどうかは助監督さんが教えてくれるので直接聞こえなくなるけど。僕らは監督のリクエストに応えるのももちろん大事な仕事ですからね。でもこの時は全くそれが出来なかった。

できなくてあたりまえなんですけどね。天才じゃなかったということです。

とはいっても段々とコツを掴んだのかその後はそんなに苦しまずに撮影が進んでいった気がする。記憶から抹消しているのかもしれないけど(笑)

そしてもう一つ、この初めての撮影ではなんとあのシーンがあったのです。官能的なことを期待したあなた・・・地獄に落ちますよ。これは純愛を描いた作品です。そう、キスシーンです!!キャーーーー!!

覚えてるのは、フリスク一箱食べたこと。もちろん何テイクかやるわけですが、カットの後に監督に「長いよ!」って言われたときは顔から火が出るかと思いました。僕もまだ若い時ですから。でも冗談抜きでこの時思っていたことは、とにかく演技に集中するんだ(演技が何かもわかってないのに)ってことと、迷惑かけちゃいけない、そんなことでいっぱいいっぱいだったと思います。だからどんな感じだったかとか覚えてないです。

そんなこんなで撮影を終えるわけですが、さすがにかかった日数とかは覚えてないですね。自転車で2人乗りするシーンがあったり楽しかった!!終わった時はやっぱり寂しかったです。ちなみに見事に僕はこの相手の女優さんに惚れてしまうわけですが(笑)あぁ、「千と千尋の神隠し」を一緒に観に行ったなぁとか今思い出しました。まさに青春。この作品に出演したことは間違いなく役者としての僕の大きな出来事になったと思います。クランクアップして、みんなはまたプロの現場だったり毎日学校で映画の勉強をするわけだけど、僕は普通の大学に行ってアルバイトする日々。もっともっと動かなきゃだめだ。おいてかれてばっかりじゃないか。そんな情けなさと悔しさとを思い知ったし、なにより演技が上手くなりたいと思ったんですよね。

そうそう、この女優さん、監督、カメラマンとはこの後も何本か映画を撮ることになります。それはまた少し後のお話。

初めての撮影を終えてまた学校と映画館のアルバイトをし始める僕の元にとてもありがたいお話が舞い込むのです。

「学生映画ですけど、僕の作品にも出てくれませんか?」

次回に続く・・・。

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