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映画レビュー『アルゴ』ベン・アフレック 手に汗握るサスペンス

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これ実話なの?と思ってしまう実話を映画化『アルゴ』

イラン革命で占拠されたテヘランのアメリカ大使館から、命の危険にさらされた6人のアメリカへの逃亡劇。

命からがらカナダ大使の家に身を隠した6人だったが、見つかるのは時間の問題。そんな6人を救うために1人のCIA工作員が立ち上がる。

彼が考え出した救出作戦は、自分を含めありもしない映画のカナダ人撮影クルーになりすまし、テヘランを脱出することだった。

ハリウッドの映画人を巻き込んでのこの作戦で、脱出を図る。細かに脚本家やカメラマンなど役割を決めていき、もちろん写真が出回っているためルックスも変装して変えていく。ギリギリのせめぎあいの中でなんとか空港に辿り着くも、出国寸前で正体がバレる事態に。

搭乗した飛行機がすでに離陸態勢に入っている中で追いかけてくるテヘラン兵士たち。息もつかせぬ展開の結末は・・・。

この映画でベンアフレック見直しました!

いや別に見損なってはなかったんですが(笑)

この映画最高に面白くて、その映画の監督・製作・主演ですからね。しかも意外とこの映画でのベンアフレックの髪型が似合っててかっこいいんです。

正直『グッドウィルハンティング』や『デアデビル』の頃から観てる身としてはなんかパッとしない俳優のカテゴリーだったんです。マットデイモンはスコーン!とブレイクしたし。

僕のベンアフレックのお気に入り映画は『チェンジングレーン』ですからね!サミュエルLジャクソンと共演したこの作品が意外と好きなんです。ちょっとマイナーかもしれません(笑)

『ゴーンガール』もいいけど、どうしてもベンアフレックはそんなイメージで。。。なんかパッとしないけど仕事は途絶えないなぁこの人、みたいなイメージだったんです。ベンアフレックファンの方達すみません。

でもこの作品で一気に僕はベンアフレック好きになりましたよ。本当にハラハラして面白かったですからこの作品。こんなに手に汗握ったのは『ラストキングオブスコットランド』以来だったかもしれないです。この作品も心臓バクバクしますので良かったら!

話を戻しますが、『アルゴ』は映像のテイストも好きだし一見コミカルな話になりそうなストーリーを大真面目に組み立てているところも良くて。まぁ実話なので、実話と思うともちろんまったく笑えない話なのでシリアスに作るのは当たり前っちゃ当たり前なんですが(笑)

ドキドキさせる要素も満載に取り込んでいて、クライマックス以外も手に汗握るシーンは多々あります。なんでもないシーンを緊迫したシーンに作り上げるのは、やはり演者の力と監督の演出によるところが大きいわけで。今回ベンアフレックはその両輪を担っているわけで、その功績は計り知れないです。

ハリウッドのスタジオで出なくてはならない電話が無人の部屋で鳴っているシーンなんて・・・身もだえするぐらいじれったくてドキドキさせられますからね!見事に作り手側の意図に乗せられているいいお客さんですよ僕は(笑)

日本映画が勝てない部分は作品のリアルさにも繋がる

この『アルゴ』を観てもやっぱり思わずにいられないのは、金のかかり具合が日本と全然違うよ!!というところ。

「金かけりゃいいってもんじゃない」とか「日本には日本の良さがある」とかいろいろ意見もあると思います。

でもね

やっぱりかけられるお金は多いに越したことはないんですよ!まぁシェアしているマーケットが違い過ぎるから仕方ないんですけど。

この作品はベンアフレック以外の俳優は日本で有名な人は出てないしそこまで資金が潤沢にあったわけではないと思います。でもテヘランのシーンのエキストラの数とか半端じゃないし、このエキストラっていうのがみんな演技上手いんですよね。まずここが日本との決定的な違い。日本はザ・エキストラって人達が平気でいい位置にいたりするから台無しになってる時多々あるんですよね。日本映画もこだわっている作品はエキストラの位置にも絶対役者遣うって監督いますけどね。でもそれぐらい大事なんですよね。空気が壊れちゃうから。

あと見てわかると思いますが、セットですよね。既存のものじゃなくて作品のために作っちゃうのが普通ですからねぇ。日本映画だとテレビ局のスタジオのエントランスとか使いまわされてますからね。観ててわかっちゃって冷めるし、実際僕も何度も撮影してるし。日本でもスタジオにセット組むっていうのはもちろんあるけど、その規模が違うんですよね。日本は一つの部屋のセットを作るけど、ハリウッドは家とか棟まるごと作っちゃうんですもんね。規模が違うんだ規模が!!

その部分で何が言いたいかって言うと、やっぱりリアルさと自然さで差が出るわけです。当たり前なんですけど歯がゆい。渡辺謙さんじゃなくても向こうで通用する俳優いっぱいいますよ日本には。なぜかあまりフューチャーされないけど真田広之さんもバリバリやってるし、中井貴一さんだって全然行けるでしょう。てことは日本映画は決して質でまけるソフトじゃないんです。ハードの問題で負けてるんです。勝ち負けじゃないけど言葉が見つからない。

まぁでもソフトの面でも総合的に見たら日本の方が確実にレベル落ちるけど。実力社会じゃないしな日本の芸能界。

ハードの問題をクリアするには、日本映画をもっともっと世界に認めさせて世界シェアにしなくてはいけないわけです。

その為にも高校生の恋愛映画とかマンガとかゲーム原作ばっかりじゃなくて、せめて小説とか戯曲とか、1番はオリジナルですよね。上質なもの映画化していくことが第一歩じゃないかと思います。そして観る側もレベル上げましょう。○○くん出てるからみたいじゃなくて作品に惹かれて観に行く。そんな形を作り手側も観る側も作れたら、日本映画恐るべし!になれるんじゃないでしょうか。

熱くなってしまいました。。。

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